コーヒー豆の共同購入が始まる

アメリカでカップ・オブ・エクセレンスの流れから、品質の高いコーヒー豆をインターネットで手に入れる方法が広まっていったと同時期に北欧ではコーヒー豆の共同購入が始まった。

2000年代に始まったのが、コーヒーを煎れるバリスタのチャンピオンシップ。

チャンピオンシップ優勝者の多くは独立し、開業する。

しかしコーヒー豆を仕入れようとすると1回の取引量は少なくとも20トン規模になる。
新しく始めた1店舗だけで20トンを消化できるのかというと厳しいものがある。

そこで役立ったのが、ノルウェーやデンマークに形成されていたバリスタコミュニティーである。
バリスタたちはコミュニティーに入っている仲間を束ね、みんなでコーヒー豆を共同購入することにしたのである。

地域の小さなカフェが連帯して、農家と直接やりとりをすれば、大手コーヒーチェーンに近い取引量もしくは同等の取引ができるようになる。

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北欧で生まれたこの発想をアメリカに輸入してきたのがサードウェーブ文化の始まりだ。
ポートランドのスタンプタウンコーヒー、シカゴのインテリジェンシアコーヒー、ノースカロライナのカウンターカルチャーコーヒーが登場し、本格コーヒーの幕を開けた。

彼らが行ったのがとてもユニークでアメリカでは珍しかった一杯ずつ提供するドリップコーヒーでした。

共同で入手したコーヒーを売らないといけない、お客様においしいコーヒーだと効果的に紹介するには最も適していた手法だった。

スターバックスのように味の濃い深煎りではない中煎り・浅煎りといった焙煎方法を提案。

さらにブレンドコーヒーではないという意味でシングルオリジンという名称が出てきたのもこの頃だった。
その後、焙煎所レッキンボールのオーナーであるトリシュ・ロスギブ女史が、アメリカで起きた一連の流れを、アメリカのコーヒー業界に訪れた“第三の波”、つまりはサードウェーブと名づけたというわけである。

サードウェーブの本質とは、コーヒー豆の直接取引である。
 
コーヒーのおいしさの7割は生豆で決まってしまうという話がある。
一方、カフェがいくら繁盛しても、中小規模のコーヒー農家の経営は苦しかった。
作っても作っても値下がりする一方で、消費者の顔も見えてこない。

そんな農家を通信技術ならびにコミュニティーの力でどうにかしようというのがサードウェーブの発祥であり、新鮮味であったのだ。

いまや魚市場や青物市場など、さまざまな市場をオンライン化しようという流れが起きている。
初めに革新が起きたのはコーヒーというきわめて市場原理がシンプルで、かつプレーヤーが限られた市場だった。
 
 

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